2013.05.26 (日) 第39回 2083ゼミ 活動レポート

あちこちで入梅し始めていた5/26(日)、
第39回2083ゼミがゼミメンバーのみを集めて阿佐ヶ谷の公共施設で開催されました。
今回のレポートは当方chrono(くろの)が担当します。

【おしながき】
(1) オススメのサントラや書籍紹介
(2) 演奏会の座席事情
(3) 演奏会のマナー
(4) 今回意見交換をして新たに気づいた点
(5) 今後について

【(1) オススメのサントラや書籍紹介】
毎回メンバーがオススメのサントラやゲーム音楽関連書籍を持ち寄って紹介するコーナー。
有名な作曲家が製作したあまり知られていないゲームのサントラ、
ゼミメンバー内で貸し借りしたサントラを返却するついでに紹介、
音楽を聴いてどういう感覚を抱くか等を分析した心理学の本、
雑誌でのゲーム関連の特集を抜粋しての紹介等、幅広く紹介されました。

次回6/22(土)開催の2083ゼミに参加される方、
皆様のお手持ちで「これはみんなに紹介したい!」というサントラがありましたら
是非紹介してください!
※参加表明がまだの方は、当ブログ上部の参加フォームよりお申し込みをお願いします。

「(2) 演奏会の座席事情」「(3) 演奏会のマナー」は以下の流れで話し合いました。
1.事前または今回のゼミの時間最初で、メンバーに記入してもらう
2.記入終了後、それを元にメンバー内で話し合う
3.話し合い後、話し合い内容の印象や考えの変化について、再度記入してもらう

【(2) 演奏会の座席事情】
特に今年に入ってから、ゲーム音楽のコンサート等が活発に行われていますが、
中には満員になってしまったために、
演奏を聴くためにせっかく来場した方が泣く泣く帰宅するというケースも発生し始めました。
ゼミのメンバーでも各種のコンサートを聴きに行く人をはじめ
最近では企画・運営・演奏等多方面で参加することが多くなり、
中にはほぼ毎月何かしらの演奏会に参加しているというメンバーもいます。
そんな当方も幾度となく演奏会をお手伝いさせていただいております。

そんな中でメンバーから各自の実体験を基に
各自の印象、意見、要望等を挙げていただきました。

[来場者関連]
ここ2年はゲーム音楽演奏会の情報が多く出回って入手しやすくなった。
最近ではゲーム音楽が非常に好きというヘビー層のみならず
友達同士や親子での来場者が増えている印象。

当日に整理券を配布する例でtwitterでリアルタイムで残席状況をツイートするのは
ありがたいと思いつつも、逆に空席状況に萎縮していかなくなることもあるので
事前予約にして欲しいと思うこともある。

・事前予約制にすると当日来場できなくなる可能性もあり、スタッフが空席判断に困ることも。

・Ustream、ニコ生等の配信を増やして欲しい。
そうすれば遠方で参加しづらい等の地理的制約がほぼなくなる。
東京での公演が多いが、逆に地方での公演を東京の人が見たいという場合にも有用。

・事前にマナーやルールが周知説明されていないため、
当日にどうしたらいいかわからないことがある。
可能であれば事前に周知説明をして欲しい。

・無料演奏会で来場者がお客さんづらしすぎの感がある。
何でもやってもらって当たり前ではなく、
当たり前のように知っておくべきことは自分で把握するいうスタンスがあってもよいのではないか。

・現状の無料演奏会は来場者が比較的負担が少ないので、多少の制約があっても良いのではないか。

[演奏関連]
・演奏会でお客さんがいっぱいいると俄然気合が入る。逆に少ないとしょんぼり。

・ゲーム音楽演奏会がどれもこれも満席になるからといって、演奏機会が少なくなるのは本意ではない。

・タイトルを特化すると演奏者としてもわかりやすい。

[企画・運営関連]
・色々問題は出てきてクレームも絶えないと思うが、かといって萎縮はしないでほしい。

・運営陣が様々なケースに対してどのように対応しているか、話を聞いてみたい。

オケによっては団員向けに優先枠や関係者枠が用意されているが、
団内での意識統一や周知連絡を徹底して欲しい。
これが徹底されていないがために当日スタッフが対応に追われることがある。

・考えられる範囲で最大の満足にあわせることは難しく100%満足させる方法はないが、
可能な範囲で工夫する必要がある。

・演奏者や運営企画者が楽しんで欲しいが、費用面等の負担が多いように思う。
もう少し来場者に負担や制約を課しても良いのではないか。

[その他]
・ホールの抽選予約が開催の半年~1年前と間が開いているため、
来場者数の予測が容易ではない。

・無料で満席になるからといって有料にするというのは早計で、
しかるべき理由があって有料にするべき。

・演奏会だけにとどめず、横展開できるイベントを用意してもいいのでは。

・どのイベントも1回目は難しくなかなかうまくいかないが、徐々に良くなっていけば。
ゲーム音楽のコンサートで行列できるという認識が出来上がると
お客さんが来場しなくなることが懸念されるので、そうならないようにしたい。

・満員となる原因としては、ドラクエ、FFなど、コンテンツそのものが力を持っており根強い人気があるのでは。
今後もファンが多い、演奏機会が少ないタイトルなどは同様の問題に直面する。

・チケットの取り扱いについて、無料演奏会でも発券して手軽に利用できるシステム、
転売等されにくく公演に行きたい人が入手できる仕組み、
入場時のチケットチェックが簡単に出来る方法や仕組み等も検討材料。

・ゲーム音楽の演奏会はレアなものもあるので、
座席や地理的制約がなくなるネット配信はもっと増えて欲しいが、
著作権料や機材、インフラの問題があるのでこれらについてももっとノウハウ蓄積が必要。

・自分達で演奏会等経験している企画者、運営、演奏者、スタッフが多いため、
それぞれの立場のノウハウを共有するワークグループがあってもよいのではないか。

・公演に携わる奏者・企画・運営・スタッフにも負担が増えてくるのでは。
中には負担すべきこともあるが、不必要な負担を払わないようにする、
仕組みを作って負担を軽減する、ということも考慮すべき段階にある。

・アマチュアオケの人気が高まっている今だからこそ、
演奏者、運営、来場者等、演奏会に関わる全ての人に
演奏会にまつわる事情を認知させる必要があるのではないか。

【(3) 演奏会のマナー】
ゲーム音楽の演奏機会が増えるにつれ、マナー面も気になるところが増えてきたのではないでしょうか。
こちらについても(2)と同様にメンバーの実体験を基に
各自の印象、意見、要望等を挙げていただきました。

・ゲーム音楽の演奏会やライブを見に行く人は
それまでにホールでの演奏会やライブハウスに行ったことがない人も少なくないのでは。
最初はそこでのマナーやルールを知らなくても当たり前だが、
そもそもどういう演奏会やライブであれ、基本的に守るべきことは存在するので
(演奏会場内での飲食、喫煙、撮影、録音禁止等)、
企画サイドやよく知っている人が良く知らない人たちに周知したほうがいい。

・企画サイドがマナーを決めてしまっても良いのではないか。

・マナーを守れない人はスタッフが注意して欲しい。

・未就学児同伴のお客様はドア際の席に座るようにする、
親子席を利用する等の対応をして欲しい。
対応を主催やスタッフサイドに押し付けるだけでなく、
来場者が自主的にこれらの席を選ぶ配慮もして欲しい。

・未就学児の来場は禁止しても良いのではないか。

・国ごとに演奏会のマナーが異なるように思う。

・まずは地道に周知するところから始めていき、回数・年数を重ねていくしかないのでは。

・ゲーム音楽は1つのタイトルの中でも
クラシックのような曲調もあればロックのような曲調、
しんみりした曲もあれば激しい曲もあるという具合に色んな曲調がある。
他に演奏会固有の雰囲気や楽団の特色、
演奏形態の多様化(管弦楽だがビッグバンド的なもの等)、
ナレーション等で小ネタを取り上げる等もあるので、
これを一律に「クラシック音楽のマナーで」「ライブハウスのようなノリで」とするのは難しい。

・ゲーム音楽の演奏会はクラシック演奏会、ライブ、コミケ等の同人イベント等、
様々な種類のイベントの様々な要素が含まれると思う。
そのためにその界隈での「マナー」「暗黙の了解」等も発生するので、
来場者、運営含めた参加者に向けて
基本的なマナーをまとめたWikiやまとめサイト的なものがあったほうが良い。

【(4) 今回意見交換をして新たに気づいた点】
(2)(3)で挙がった意見を参加メンバーが一通り目を通した後で
新たに気づいた点、考えが変わったところ等を書いていただきました。

[座席面]
・満員になる可能性は1%でもあると考えて、可能であればチケットや整理券の準備をしておくべき。
スタッフが客の対応がしやすくなる等のメリットあり。

無料公演の最適解はWEB事前チケット予約制ではないかと思う。
メールアドレスを登録しておけば来場者への連絡も容易で
当日来場できない場合は権利が消失する旨を明記しておけば当日の座席に無駄がないように思う。

・来場者にもある程度の対応をお願いする。twitterでアカウントをフォローしてもらう等。

[マナー面]
・主催や出演者側からHP等で、
来場者に対してマナーやこうしてほしいこと、演奏会の色等をわかりやすく提示する必要があると感じた。
回数が少ないイベントであれば尚更提示して欲しい。

・コンサートでのブラボーでの声かけや座席のすわり立ち等
答えが見えないと思っていた内容について方向性が見えてきて良かった。

親子連れ等の座席を対応している楽団もあるのはありがたいと思った。

・新しく、多様性のあるジャンルの演奏会だけに、単純な正解は出せないだろうが、
多くの人がマナー等について考えるきっかけになればいい。

・全体的に似た認識を持っている印象。
ゼミのメンバーはコンサートによく行くこともあって普段からマナーを意識しているので
マナーをよく知らない人の意見を集めたい。

[運営・奏者・来場者面]
・今回色んな立場の皆さんと意見交換をして、ゲーム音楽の演奏会はまだまだ改良できるコンテンツだと思った。

・演奏会を作るのは奏者やスタッフだけではなく、来場者も演奏会を作る要因だということに気づいた。
これから運営、奏者、参加者と色々話し合ったりして
みんなで演奏会を作っていけるようにその方法を模索していきたい

・今後も様々な形態の公演で楽団も来場者も経験を積んで、よりよい公演になっていけばいい。

・演奏者・運営サイドから来場者あてに望むことが聞きたかった。

・運営、奏者、来場者、それぞれの立場の意見が聞けてある程度考えが整理できた。
今後2083WEBの1コンテンツ等として今回話し合った内容のような情報を広く共有できればいい。

・運営に関する基盤作りが課題であると思った。
[その他]
・様々な意見が聞けてためになったが、やっぱり難しい。
完璧な結論はないと思うが、出来る限り多くの人がゲーム音楽を楽しめるとよい。

・ライブビューイングは否定的な立場だったが、みんな割りと肯定的な立場だったのが驚いた。
ゲーム音楽の場合「時は今、場所はここ」ではなくても問題ないかも。

次回6月のゼミでゲストを交えて同じテーマで意見を出し合うといいのでは。

恐らく今はゲーム音楽が黎明期から文化として定着する分岐点に差し掛かっているように思う。
ゲーム音楽が多くの人に広まるように、仕組み、ルール、諸々周知して、うまく成り立つようにしていけば
ひとつの大きな流れになるのでは。

・コミケのように年を重ねていくことで、聞く側も演奏する側も共通認識が生まれていくのが
一番自然で負担も少ないのでは。

【(5)今後について】
最後にメンバー内で、今後のゼミの企画案、
メンバー向けの企画イベント内容等が話し合われました。
ここで詳しく書けないのが残念ですが、
次回6/22(土)の2083ゼミの内容は、当ブログやtwitterで別途告知を行います。

【!ゼミに参加したい!】
次回6/22(土)の2083ゼミに参加希望の方は当ブログ上部の参加フォームよりお申し込みください。
参加は無料ですが事前予約制となります。
また定員に達した場合は参加申込を締切ることがございますので予めご了承ください。
皆様の参加をお待ちしております!

以上、chronoがお送りしました。ここまでお読みいただきありがとうございました。